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 先生からの言葉(巻頭言



「日本文字」を伝えよう
全国書教研連盟会長
安 藤 隆 弘


 皐月、若葉のもえる頃、「平成」から新年号の令和に変 わり書研で学んでいる万葉集の一節であることから皆さ んが参加できる社会で、おだやかな平和な時代になるこ とを願います。
『康煕字典』一二集四二巻  康煕帝の勅命により、張玉書・陳廷敬等が編纂。一七 一六刊。『説文』『玉篇』『正字通』等歴代の字書を集大成 し、約四万七千の漢字を二一四の部首に分けて部首画数 順に配列しています。以後の辞書の漢字配列となりまし た。
*『小字氾』  第二章筆順では必要部分だけを紹介したが、ここでは 全体のアウトラインを要約します。表紙並びに扉には 「香港海鴎出版公司出版」序文としての「編者的話」の 四行も共に繁体字の表記となっています。現在(平成二 一年)、香港発BSニュースのテロップでも繁体字で流さ れています。しかし本書全体の編集は、簡体字を親字と して必要があればそれに対する繁体字を示しています。 「中・小学校の言葉の学習や大衆の学習と正確な文字を使用を補助するために出版したものである」と「編者的 話」で述べています。
一、正しい文字の書き方と正しい読み方のためであり、その意味は記さない。
二、単字として四千字前後を収めてあり、小学教科書や 比較的常用のものである。
三、初めに正字を示し、必要に応じて繁体字・異体字・ 旧印刷文字を添えた。
四、必要に応じて筆順と筆数(画数)を示した。
五、漢語に対するローマ字を掲げた。
 今年で第三十四回全国書写書道展覧会は令和始めての 展覧会で九月七日(土)八日(日)と決定しておりますのでいまから頑張って練習していきましょう。

条幅作品の解説
阿 保 幽 谷

花 鳥 装 春
○書体 ― 行書
○読み方 ― かちょうはるをよそおう  花 鳥  装 春
○作者―程 嘉 燧(ていかてい=中国の人)
○意味―花や鳥が春をかざること。
○学び方
 ・全体のまとめ方
 ・墨つぎ―「花」と「装」の二ヶ所
    はじめに墨がつき、二字めはかすれていく。これが墨一色で遠近感(立体感)をあらわす。
 ・文字の大小―「花」は大きく、「鳥」と「装」はたて長に、「春」は横長に書いて変化を出す。
 ・中心―そろえる。(四文字とも)
 ・署名―小さく、真中の少し上から書く。
 ・文字
 ・文字の大小の変化―「花」を大きく「春」を横長に書き、「鳥」と「装」はたて長に書く、ただし「鳥」と「装」は墨つぎが違うので、たて長に書いても変化がある。書道は「変化」が大切。
 ・墨つぎ―「花」と「装」の二ヶ所で遠近感を出し、変化をつける。
 ・署名―墨の残ったもので書く。
 ・線の書き方
 ・線ははなれていてもつづいて書くようにする。特に、文字と文字は離れていても、つづいていくように書く。
 ・余白―文字と文字の余白、左右上下の変化をつける。
 ・墨―墨は半紙を書く筆の大筆を使った。
 ・墨色―少し濃いのを使った。
 ・筆意―いっきに四つの文字を書くようにする。これを「筆意」とか「気脈」という。
書き終わったあと四つが一つに見えるとよい。
 


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