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先生からの言葉
先生からの言葉(
巻頭言
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名字の正しい表記
全国書教研連盟会長
井 上 孤 城
地球上に存在する自然や文化など生物や無生物、人の感覚器官 では認知できないものまで名称がつけられています。それが地球 以外の宇宙にあるものにまで及んでいます。これらの名称は、す べて人間がつけたもので、第一義的には他と区別することが目的 だったと思われます。それらの名称も、共通項をもったもの同士、 例えば天体、動物などのように一括した名称から、それらを異な るものを更に細分化していくと、最終的には個にたどりついた名 称、例えば天体でいえば火星という名称となっていきます。
人間個々人の名称を見てみると、所属している国や地域によっ て、表記する文字の種類や名字と名の順序が異なるという地域差 があります。正しい名字と名は、所属している国の定めにしたが って登録表記し、それを国籍といっています。
日本国の場合は、戸籍法や民法の定めにより、出生したら父が 14 日以内に名をつけて届け出なければなりません。名字は父の氏 を名乗ることになるので命名だけです。使用できる文字の範囲は、 「常用漢字表本表」の2136字(字音・字訓は拘束されない)、 「人名用漢字別表」の649字、「現代仮名遣い」の平仮名直音 67 字となっています。ここで大きな問題は、字音・字訓が拘束され ないで自由ということから、書くという前にどう読んだらよいか ということです。名字はさらに大きな問題で、小学校の新入生の 呼名の正誤は、児童と教師との信頼関係に直接影響を及ぼすので、 悩みの種だと先生方から訴えられることが多くなりました。
先日、ある母親から、「小一の娘が太田明子と名前を書いたら平 仮名で書きなさいといわれた」というのです。「子」だけは小一の 配当漢字ですが、自然習得した氏名を書いてはいけないのでしょ うか。次号で検証することにします。
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