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 先生からの言葉(巻頭言



「日本文字」を伝えよう
全国書教研連盟会長  安 藤 隆 弘

いつの間にか四月、若葉萌え出ずる候 いつも皆様の 安全と健康を願っております。検定もしっかり受けて前 に進んで行きましょう。
◎孔子像、弥勒観音、老人星、女官等の多種の古代人物 の造形、神話伝説の造形や、竜枝、如意、筆筒、筆架、 扁額、神龕、古建築の装飾、各種の置物器物等の造形の ようなものである。今世紀の五〇年代以来から、曲阜の 楷の彫刻芸術品は継続してこれまでの全国工芸美術品展 覧会、カイロ世界青年連歓節展覧会、香港第一回工芸美 術展覧会に出展し、深くすべてから歓迎を受け十分にセ ンセイションを起こし、亜細亜州および欧米各国での消 費が伸びている。同時に絶えず新しい彫刻芸術の人材を 養成し、すぐれた彫刻芸術の群体を形成した。伝統の遺 産に対し、研究と系統整理は大きい。そしてその上に十 分な継承と基礎の上に発明創造する。そして魯文化と儒 教文化の十分なる体現と発揚に努める。中国 山東 曲 阜 孔子故郷 書画院」(保坂登志子氏 解読)
◎補遺「反訓」(はんくん)  本稿執筆当初から何処に組み込もうと考えていたが遂 に最後になってしまった。漢字用法の一つであるが、中 形辞典(『広辞苑』『大辞林』『日本語大辞典』)何れに も収められてはいない。大型辞典の雄とされている『日 本語大辞典』にも見当たらない。中国近代での大事業と されている『漢語大字典』も一字一字の解説については、 詳細を極め出典を明記しているが熟語は取り上げていな い。
 楷書とは規範とする書体と理解しました。四月陽春  美しい言葉の中に入学が加えられ第三十八回全国展は九 月二十八・二十九日予定。いろいろいそがしい月です。 どうぞ御自愛下さい。


条幅作品の解説
阿 保 幽 谷

作品―虚 空 深 遠
読み方―こくう しんえん
意味―大空は、はかり知れない。人間も求めていくものははかり知れないので、空と   同じようである。
作品の学び方
 ○書体―行書
 ○集字聖教序を参考に
 ○文字―一行四文字
 ○筆―半紙を書く毛筆で書いた。
 ○全体のまとめ方
  ・画仙紙たて 137 ㎝×よこ3 5㎝に四文字を書いた。
  ・中心をそろえる。
  ・文字の大きさは大体同じ大きさとする。
  ・余白も大体同じようにあけた。
  ・署名は小さく、大体画仙紙の中心より下方に余白は同じようにして書く。
  ・太い細いの変化が大切なので、文字全体としても一字の中でも変化をつけた。    特に太い、細いの線を生かして書くとよい。それでいて、皆変化がついて同じ    ような線は書いていない。
 ○文字の書き方
  ・一字一字の文字も太い細いの変化があるので、作品を見て、その変化を生かす    ように、
   「虚」は上が太い   「空」も上の方が太いが「うかんむり」は横に広い
   「深」は左が太い   「遠」は中心が太い。
 ○線の書き方
  ・太い細いの太さの変化のある線を書く。それでいて、四文字共変化をつけてい    る。
  ・同じ線はないといってもよいほど、線の形、細太に変化をつけて書いている。  
 


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